コガモ(小鴨)。
体が小さいのでコガモ。カモの名前の由来は単純なものが多く、もう少しどうにかならなかったのかと思ってしまいます。例えば、キンクロハジロというカモの名前の由来は、金色の目(キン)黒い体(クロ)羽が白い(ハジロ)という具合に見た目の特徴を並べただけというあまりにも単純なもの。それでも小さいだけでコガモとなってしまったよりかは幾分ましなのかもしれません。
アメリカでの名前はティール。青緑色のことをティールと言いますのでおそらくはその特徴的な頭と羽の緑色から名付けられたものだと思います。コガモは渡鳥のシーズンになれば数多く日本にやってきますのでこう見えてとてもポピュラーなカモです。ただし、このコガモのデコイのモデルは日本にいるコガモではなく北米にいるアメリカコガモです。なにが違うかといいますと、デコイの胸の部分に白いラインが描かれているように、アメリカコガモの胸には白いラインが入っています。ちなみにこのアメリカコガモ。間違って日本に来ていることもあるそうです。来日しているアメリカコガモに出会うことができればとてもラッキーですので、冬になったら探してみてください。
トムテーバーの世界。
細部まで精巧に作られた写実的なものから、自由なイメージで大胆にデフォルメしたものまで作家(工房)によってそれぞの特徴があるデコイ。そんなデコイの世界でもひときわ本質的な表現を追い求めている作家、トムテーバー。彼のデコイはそれぞれのカモがもつ特徴を忠実に表現しており、なおかつ素材としている古材の質感(経年の虫食いや割れなど)をそのまま用いるなど、デコイが本来は狩猟の道具であるというリアルなヒストリーも感じさせてくれます。
トムテーバーの作るコガモはその特徴を非常に繊細に捉えていることがわかります。例えば、首をすくめた感じに表現されたフォルム。コガモを知っている人なら、「そうそう!その感じ!」と思わず声に出してしまうほどにコガモ感が出ています。さらに頭の後ろに少しだけモヒカンのように表現されている部分。この特徴は知りませんでしたがコガモの観察をじっくり続けると確かに少しだけモヒカンのようになっています。きっと「作る」ということから見えてくるものだと思います。このように実物を見ているだけでは気が付かなかった特徴を知ることができるのもトムテーバーのデコイならではの楽しみです。
とても良い状態です。
頭の部分に小さな打ち跡があります。その他、目立たないわずかなキズや汚れがありますが、気になるダメージはありません。ビンテージデコイとしてはとても良い状態です。
1980年代の製作と思われます。アメリカ製。
仕様
素材 / 天然木
サイズ/ 全長27cm×高さ10cm×幅11cm(約)
およそコガモの実物大です。
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